
専称寺
専称寺(せんしょうじ)は、山形城主であった最上義光が愛娘の駒姫の菩提を弔うために建立したお寺です。駒姫は、その美貌ゆえに当時の関白秀吉の甥である豊臣秀次の側室として召されました。しかし、秀次の謀反の疑いにより、わずか15歳という年で処刑されてしまうのです。愛娘の非業の死を悲しむために建てられたお寺です。見どころは、本堂屋根四隅に彫られた「夜鳴力士像」です。日光東照宮の眠り猫でも有名な左甚五郎が彫り上げたものです。また境内には、最上義光が墓参りをするたびに馬をつないでいたとされる「駒つなぎの桜」という立派なしだれ桜が、まるで駒姫の姿と重なるように立っています。山門の横に立つ大イチョウや鐘楼など見どころ満載です。