
津和野城址
津和野城はかつて標高370mの霊亀山上にあり、別名を三本松城といいました。永仁3年(1295年)から築城が始まり、約30年掛けて完成したと伝えられています。当初は典型的な山城でしたが、室町末期には石垣が造られました。今日残っている遺構の大半は、関ケ原の戦い後に坂崎出羽守成正が築いたものです。貞享3年(1686年)に落雷のため焼失した天守はその後再建されることなく、明治7年(1874年)に石垣を残して解体されました。津和野城址は昭和17年(1942)に国の史跡となり、太鼓谷稲成神社の参道からリフトに乗れば約5分で頂上に到着し、雄大な石垣を見ることができます。日本100名城にも選定されている城址からは、津和野町が一望できます。